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LIFE | yuki ota

「残念な夫」産後クライシスを考える

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フジテレビで現在放映されている「残念な夫」第一回の放映を見て、思うこと。
たぶん、もうなかなか見れないので(ドラマを連続で見れるとは限らない、のが子育てクラスタでもある)、とりあえずの感想。

ユニコーンのBGMとともに、テンポよく産後クライシスを描く、うまく戯画化されたドラマだなぁ、というのが第一印象。
同時に、自分の失敗を省みる部分も多く、見てていたたまれない気分にもなる。
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出産後に夫婦の愛情が急速に冷え込み、夫婦仲に大きな危機が訪れるこの現象を「産後クライシス」として、
NHKが報じたのが2012年9月。(『産後クライシス』内田明香・坪井健人著より)
大反響が起こり、新書が出版され、多くの育児クラスタで話題になった。

それは「イクメン」が流行りはじめて、男性も子育てに積極的に参加する傾向が高まったことで、より問題が顕在化している。
昭和的な働き方・考え方であれば、そもそもが仕事・家庭の分業なので、最初から夫の家庭への働きには期待していない。

夫が家事・育児も行うようになった、妻も当たり前のように仕事を続けるようになった。
その環境の変化に対し、社会的な価値観・実態が適応していない、ということが問題の根本にある。

実際に初めて親になる二人が、初めての育児をするのに、問題が起きないわけがない。
うまく母乳を飲んでくれない・夜泣きで頻繁に起こされる・終わりのないおむつ替え。
24時間つきっきりで見ていないとすぐに息絶えてしまうような、未完成の形で子どもは世界に放り出される。

そんな授乳期が特に、夫婦間の育児に対する姿勢に相違が出やすい。

「母乳を与える」ことを除けば、男でも赤ちゃんに対してできないことは、何もない。
にもかかわらず、母側の負担がどうしても重くなる。

理由はいくつも考えられる。

単純に労働時間の長い夫の育児時間が少ない。
核家族化・地域社会の疎遠化により、妻の相談・救済先がない。
未だに残る母性神話・昭和的ジェンダー観による男性の非協力。
そして出産の激しい痛みを感じた母のほうが、母になる自覚・責任が芽生えるのが早く、強い。

出産によって、キャリアをシフトしなければならないのは、今や女性だけではない。
共働きでお互いの仕事を尊重しあいつつ、さらに育児も分担して行う、ということは女性の努力だけではどうにもならない。

では実際に、男性はどうすればいいのだろうか。
個人的には
・「母乳を与える」以外の家事・育児はすべて自分が請け負うつもりで行う(実際、無理でも)。
・はじめの一か月だけでも、労働時間の短縮(残業をしない等も含め)、職場の理解を全力で得る
・できれば、育児休暇の取得。

くらい男性側が高い意識をしていないと、産後クライシスは回避できないと思う。

もっと、男性に求めるものが多くてもいいと思う。
そして多くを求められた男性が、自分自身のキャリアを壊さずに働き続けられる世の中になってほしい。

今、労働人口の減少に伴い、女性が継続して活躍できる社会を作ろう、という機運がようやく高まってきているが、
男性に対しては、未だ長時間労働のバリキャリ以外の選択肢に対し、冷たい。

育児をしている男性は職場で、専業主婦を持つ男性・独身男性の仕事と競争をしている。
その過当な競争から降りない限り、妻からは「残念な夫」とみなされるような社会・風潮をどのようにして変化させるか。

いわゆる「長時間労働の是正」の課題解決に対し、対応できる解が少ない。
今のところ、男性も女性も「理解ある職場」に転職をする(あるいは新卒時に入社しておく)、という選択肢しかない。
誰もが、効率的に仕事も育児もこなせる、スーパーマンになることはできない。

産後クライシスの結果、一番犠牲になるのは生まれた子どもである。
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ただ、それでも育児は本当に大変でドタバタ劇の連続だけど、とても面白い。
その面白さをもっとこうしたドラマで伝えてくれるとありがたいな、と思う。


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