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LIFE | yuki ota

「子どもと一緒にスローに暮らす」ことの困難

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webshopや雑貨・カフェなどを運営する「くらすこと」をメインに活動している、
藤田ゆみさんの著作「子どもと一緒にスローに暮らすお母さんの本」を読んだ。

その文章や「くらすこと」のサイトからも、スローな暮らし・穏やかさを大切にする姿勢は十分に伝わってくる。
その藤田さんの子育て観のつまった一冊。

こうした子育ての心得本は、読んだときには確かに、その通りだな、と思うものの、実際にはすぐに忘れがちになってしまう。
読んでいて、はっと気づかされることも多いものの、実際にその通りに日常の自分の生活に取り入れるのは、難しく、ただ、その空気感を感じ取り、子どもとの時間を少し、ゆっくりと見つめてみる。時々、手に取って振り返ってみる。それくらいが、ちょうどいいのかもしれない。

いくつか、気になった文章を引用。

ちゃんと自分の力で大きくなれるって子どもを信じ、本人が本当の助けを必要としているときにだけ、そっと手を出す。

先の予定を話さない。
今だけを生きる子どもたちが、子どもの時間を生きられるように。

「お母さん」がゆとりや余裕をもって、子どもと接するのには、ずいぶんせわしない世の中になってしまっている。
効率化や生産性の向上は、仕事だけでなく生活の場にも浸透している一方で、育児はある意味、効率性とは全く反対の性質を要求する。

いつも、忙しさに追われているときに、思い出すのは星野道夫さんの「旅をする木」の一節だ。

自然番組を撮りに来たテレビ局のスタッフが、うまく捗らず、ただ時間が過ぎていく悪条件に、焦りやいら立ちを感じていたときの、星野さんの言葉だ。

「それよりも一日のうち十五分でも三十分でもいいから、仕事のことをすべて忘れて、今ここに自分がいて、花が咲いていたり、風が吹いていたり、遥かな北極海のほとりでキャンプしていることをしっかり見ておかないと、こんな場所にはなかなか来れないんだから、すごくもったいない気がすると・・・私たちが生きることができるのは、過去でも未来でもなく、ただ今しかないのだと。」

育児において、自分の思い通りにいかない、焦りやいら立ちは沢山ある。
だからこそ、スローに子どもと暮らすことは困難を極めるのだが、子どもと過ごす時間もなかなか貴重なものなんだから、
今ここに自分がいて、子どもがいて、泣いたり、怒ったり、笑いあったりするこの時間をしっかりと感じなければ、すごくもったいない気がするのだ、と。


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